重度の虫歯でも歯を残せる根管治療
虫歯が重度に進行して歯の神経にまで達した場合、抜歯を検討することも少なくありません。根管治療とは、そのような重度の虫歯でも、歯をできる限り残すために行う治療です。
根管治療では、歯の神経が入っている根管から、虫歯に侵された神経や歯質を徹底的に除去します。そして根管内部を洗浄・消毒し、薬剤を充填して最後に被せ物をします。適切な手順により精密に根管治療を行えば、抜歯せずに大切な歯を残せる可能性が高まります。重度の虫歯でお困りでしたら、椎名町の歯医者「椎名町 田中歯科クリニック」にご相談ください。
再発を防ぐために
時間と回数をかけて丁寧に治療
当院は根管治療に力を入れています。再発を防ぐためには、汚染物質の取り残しがあってはいけません。そのため、時間と回数をかけて治療いたします。根管は家で言えば土台や基礎にあたります。その土台を守り再発を防ぐためにも、根管治療はじっくり丁寧に行うことが大切です。
そのことを患者さまにもご理解・ご納得いただけるように、ご説明にも十分な時間を設けています。
POINT
根管治療は治療期間が長くなります
一般的な虫歯治療に比べると、根管治療は治療期間が長くなります。これは、再発リスクを抑えるために、汚染組織の除去や根管内の殺菌の徹底、補綴物を精密に装着するなど、精度の高い丁寧な治療をしなければならないためです。
根管治療は早くても3~4週間ほどかかります。根管内部の形状が複雑である、感染組織が多いといったケースでは2~3ヶ月かかることもあります。
こんなときは根管治療を検討しましょう
重度の虫歯により
歯に強い痛みがある
歯の神経にまで虫歯が進行すると、何もしなくても強い痛みが出て、冷たい物・熱い物がしみるようになります。その痛みを取るには、歯の神経を取る抜髄という処置が必要です。抜髄後は、歯の根管を消毒して再発リスクを抑えます。
虫歯などが理由で
歯の神経が死んでしまった
虫歯の進行や事故などで歯をぶつけると、歯の神経が死んでしまうことがあります。死んだ神経は腐り、細菌が歯根の先に達します。そのせいで、噛んだときに強い痛みが出るのです。こうしたケースでは、根管治療によって根管を殺菌・消毒しなければなりません。
歯根の先に膿がたまって痛い
歯の神経が虫歯により死んでから時間が経過すると、歯根の先に膿の袋である歯根嚢胞(しこんのうほう)ができます。歯根嚢胞は症状が出ないことがほとんどで、放置すると大きくなり腫れや痛みが強く出るようになります。こうしたケースでは、根管治療を行い、消毒しなければなりません。
歯ぐきが腫れて痛みがある
疲労などにより免疫力が低下すると、歯ぐきが腫れて痛むことがあります。これは、歯根の先にたまっていた膿が急性化することで起きる症状です。治すためには、腫れをひかせたうえで根管治療が必要です。
根管治療におけるメリットとデメリット
メリット
- 歯の痛みや炎症を抑えられる
- 歯の機能が回復して噛めるようになる
- 歯の寿命を延ばせる
デメリット
- 再発すると痛みや腫れが出てしまう
- 一般的な虫歯より治療期間が長い
- 治療法によっては保険が使えない
当院での根管治療の流れ
汚染歯質・歯髄の除去
虫歯菌に感染した神経・血管・歯質を徹底的に取り除きます。
根管内の深さ計測と洗浄
根管内を洗浄して深さを計測します。
根管内の消毒
細菌が残らないように、徹底的に消毒します。
密閉
根管内にすき間がないように薬剤を充填して密閉します。
土台製作
被せ物を取り付けるための土台を製作し、歯に装着します。
被せ物の装着
土台の上に被せ物を装着します。すき間ができないようにすることが大切です。