学会・検討会・歯科医師会

デンタルシティミーティング

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・

椎名町田中歯科クリニックの田中宏和です。

 

先日、豊島区歯科医師会館にて

シティデンタルミーティングが行われました。

比嘉奈津美参議院議員を講師にお招きしての

勉強会です。

比嘉奈津美先生は歯科医師であり、

全国を回って歯の大切さと健康との

結びつきや高齢者であっても

歯が丈夫で噛めるのならば、

生活水準や寿命に大きく影響することなどを

訴えて講演していらっしゃいます。

また、カンボジアに行って、

歯科医師のいない村で診療をしたりと

精力的に活動されております。

 

今回、参加者は同じ歯科医師だけなので、

歯科医師にしか分からない苦悩や

歯科治療や予防の大切さを政治家として

国に行政に解ってもらうように発言をしているんだ

とおっしゃっていました。

 

例えば、被せ物、詰め物をセットする際に

臨在歯との接触はきつすぎると入らないし、

緩いと食片が挟まってしまいます。

ここの調整は本当に神経を使うし、

微妙なところなのです。

石膏(せっこう)にした模型と実際の口腔内は

微妙な誤差が必ず生じます。

髪の毛1本分でも隙間が生じてしまうと

毎回食べていて繊維質の食片が挟まって

不快な思いをさせてしまいます。

ちなみに髪の毛1本の太さは約0,06mm~0,08mm

です。

削りすぎたらアウトなので、ほんの少しずつ

調整していくので、思いの外 時間が

掛かる場合もあります。

また早期接触と言って、咬み合わせも1本分の髪の毛

くらい高くなっていて痛みを訴える患者さんも

ほんの少し削るだけで痛みが取れる場合も

あります。

こんなのは、我々にとって日常的に

当たり前なのですが、患者さんには

なかなか理解できないと思いますが、

そんな歯科医師にしか分からない話を

共有しながら面白おかしくお話してくださいました。

 

話は脱線しますが、建築屋さんに聞いたことが

あるのですが、出来合いのキッチンやの家具などを

外から持ち込んで設置する場合に、

設置料というのが発生します。

「ただ、持ち込んでネジで固定するだけだろ?」

と普通は思うのですが、

家というものは、完全に水平な床や垂直な

壁は存在しません。

なのでいくら寸法を測ってやったとしても

必ず誤差が生じます。

その誤差を削ったり足したりして設置するので

設置料というのが発生するのだそうです。

 

同じく歯の詰め物、被せ物、入れ歯なども

石膏の模型上ではピッタリなのに、

それを調整なしで口腔内にセットできるケースは

ほとんどありません。

そんな話を聴いていると時間はあっという間に

過ぎてしまいました。

後会の席でも比嘉先生の近くに座らせていただいたので

色々楽しくお話をさせていただきました。(^^♪

 

比嘉先生には、参議院議員として

益々のご活躍を期待しております。