学会・検討会・歯科医師会

トリアージ

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・

椎名町田中歯科クリニックの田中宏和です。

 

先日、豊島区歯科医師会館にて行われた

トリアージの講習、訓練を受けてきました。

トリアージとは、

大災害や大事故で医療機能が制約される中で

多数の傷病者が同時に発生した場合、

傷病者の緊急度や重症度に応じた

適切な処置や搬送を行うために

傷病者の治療優先順位を決定することを

言います。

限られた時間と医療器具、人材で

多数の人を助けるためにどうしても

そしていつ災害が起こったとしても

対応できるように、私たち医療人は

心の準備と通常の訓練をしておく

必要があります。

それも年に1回ずつ。

「その時!」は突然やってきますし

何年前に聞いた知識だけでは、

いざと云う時に使えるかどうか

分かりませんからね~

 

トリアージの区分として

入院を必要としない患者さん、

自分で歩行が可能な方は緑、

入院を要する中等症の方は、

応急処置後に黄色、

緊急処置が必要な重症患者さんは

これは最優先とするので赤、

そして自身で呼吸ができない方は

当然 蘇生を行いますが、

それが無理と判断される場合は黒

というように短時間で優先順位を1位~4位に

色分けして、タグを負傷者の方に渡すか

身体の見えるところに貼らせてもらいます。

原則1人に対して1分。

迅速にやらなければ、助かるはずの人を

助けられない・・・なんて許されませんからね。

 

講習では、講師の先生を実際の患者さんに

見立てて、瞬時に判断する訓練を行いました。

 

実際に現場に招集された際には、

歯科医師が主にこの役割をやって欲しい、

と医師会からもお願いされているようです。

 

ご存じない方もいらっしゃると思いますが、

各地区の歯科医師会への加入はあくまで

任意なのです。

こういった知識や訓練は歯科医師会に入会

しないと知る機会もないでしょう。

最近の若い先生は、歯科医師会に入らない人も

多いです。

「自分の診療室が大事だから」

「せっかく開業したのに煩わしい人間関係は

 持ちたくない」

など様々な理由があるのだと分かりますが、

そういう方たちは、

自分の地域でもし災害が起こったりした場合でも

少しでも医療人として役に立てれば・・・

という気概と使命感を持って欲しいと

個人的には思いますね~(^^♪