訪問歯科診療
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・
椎名町田中歯科クリニックの田中宏和です。
突然ですが、みなさまは2025年問題というのを
ご存知ですか?
来年の2025年には、いわゆる団塊の世代と
呼ばれる方々が医療用語の後期高齢者、
75歳になるために、国が行政がそれを見越して
「高齢者に優しい医療を!」
をモットーにかなり前から医療や福祉、介護
などの改革を進めているのです。
本格的な高齢化社会を迎えたわけですね~
もちろんこれは私が学生だった30数年前から
こうなることは分かっていましたから
(当時は後期高齢者という言葉はありませんでしたが)
2020年代には全人口の3人に1人が
65歳以上の高齢者になる時代が来る!
それを常々 頭に入れておきなさい!
歯科治療の勉強ばかりではなく、
高齢者に臨機応変に対応できる医療人になる!
という自覚を持って取り組みなさい。
と各教授から言われておりました。
当院でも、10年20年と長く通われていた
患者さんが、通院ができなくなり
訪問診療をしてくれないか、という
依頼を多くいただくようになりました。
そこで、豊島区歯科医師会の運営する
あぜりあ歯科診療所の協力医として、
(訪問歯科診療や障がい者歯科診療に特化しています)
登録しております。
ケアマネージャーさんからそこへ連絡して
私を指名していただければ、私とあぜりあ歯科の
衛生士がアポを取って駆けつけられます。
通常の歯科医院では、歯や入れ歯を削ったり
レントゲンを撮ったりするポータブルの器材が
ないため、このような連携を図り
訪問歯科診療を行うことができるのです。
顔出しOKをいただいているのは、この写真の
Kさんだけなので、いつもKさんになってしまいますが、
Kさんはご自身の歯が無く、下顎に3本の
インプラントを入れて、その上から
総入れ歯をカチッと留めるようなシステムです。
その入れ歯が緩くなった・・・とのことで
訪問の依頼が入りました。
24年前に入れたインプラントなので、
写真のように歯肉が大分下がって
スレッド(釘で言うネジの部分)がだいぶ
露出していますが、長いインプラントが
入っているので、びくともしていません。
しかし、Kさんも90歳になられ、
歯磨きも前のように上手くできなくなり
歯石が付着してしまうと、入れ歯がうまく
入らずに浮いた状態になってしまいます。
同行したあぜりあ歯科の衛生士が歯石を
除去しただけで、ピタッと入れ歯が入るように
なり、問題はすぐ解決しました。(^^♪
もちろん訪問診療では、患者さんの取れる態勢や
器具の限界もありますので、
普通にクリニックに通っていただくのと
全く同じことができるわけではありませんが、
当院はこのような患者さんにもできるだけ
対応できるように努力しております。
当院にお電話いただいてもよいですし、
あぜりあ歯科診療所に直接依頼して
いただいても大丈夫です。
あぜりあ歯科診療所
03 3987 2425