小学校の歯科講話
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・
田中歯科クリニックの田中宏和です。
6月は担当している小学校の歯科講話、
幼稚園、保育園の歯科健診と
クリニックの外に出かける時間が1番多い
月です。
歯科講話は毎年、3年生を担当するのですが
今年も3クラスあり、豊島区から借りる
歯が取り外せるガム模型の数が限られているため
3回同じ授業をやることになります。
なにせ45分間という限られた時間の中で
たくさん歯の大切さをわかってもらい
興味を持ってもらいたいので、
養護のH先生と相談して、昨年は授業の終わりに
「もっと、いろんな歯を外して見てみたかった
なぁ・・・」
と,呟いていた生徒がいたので、
今年は、私が少し話を短くして
生徒たちに自由に模型をいじらせてあげる時間を
作ってほしい、とお願いしておきました。
前歯で食べ物を噛み切り、
犬歯(糸切り歯)で引きちぎり、
臼歯(奥歯)ですり潰して、
小さくなって、飲み込めると思ったら
ゴクリ!と嚥下を行う・・・という
とても精密な作業を私たちは、
無意識のうちに行っているわけです。
だから慌てて急いで食べている時に
頬や舌を間違って噛んでしまった経験が
ありますよね?
そして臼歯の溝には、きちんと役割があり、
そこを食べ物が流れていき、
それを頬や舌の動きで、臼歯のテーブルに
載せて噛みこんで小さくしていくのです。
山に行った時などに大きな木の根が
しっかりと張っているのをイメージしてください。
だから、物を引きちぎる犬歯の根は1番長く
大臼歯の歯根は3根、あるいは4根に分かれており
しっかりと根を張って、その掛かる力に
耐えうる構造になっているのです。
一つひとつの歯や根の形には、しっかりした
理由があってそんな形になっているのです。
そんな話をした後、歯を模型から取り外した
生徒さんから次々に驚きの声が上がっていました。
もちろん彼らは乳歯が歯根吸収をして
抜けた歯しか見たことがないでしょうから
大人の歯にこんなにしっかりとした根が
生えている事に興味津々でした。(^^♪
それにしても3年生のみんなは素直で可愛い!
ウチの子どもたちもこんなに素直な時期が
あったよなぁ・・・なんて
思いながら、ちょっとセンチな気分になりながら
でもとても楽しい時間を過ごさせて
いただきました。(^^♪