歯科医師国家試験の時期に思うこと
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・
田中歯科クリニックの田中宏和です。
今年度の歯科医師国家試験が1月30日、31日の
二日間にわたって行われました。
受験生のみなさん、まずはお疲れ様でした!
この時期になると毎年、Facebookでは
歯科医の友人たちが
「今年の歯科医師国家試験の問題、やってみたけど
全然できなかったよ~」
などと投稿しており、それに同調する人も
多く現れ(笑)
「だけど歯科医師としてOO年やっているけど
別に困らないよね~
歯科医師になるための資格試験のはずなのに
こんなのでいいのかなぁ・・・?!」
なんて会話が多く飛び交っています。笑
私は問題をチェックしたりはしていませんが、
彼らの名誉のため(?!)に説明させていただくと
歯科医師国家試験は歯の事だけが問題として
出題されるわけではありません。
人間の身体を全身的に学び、その中の1つの臓器
である口腔内と歯がどのような機序で機能し、
健康を司っているのか?
という視点で問題が作成されているのです。
ですからもちろん歯学部の学生も医学部と
同じように人体解剖実習を学び、病理学や
微生物学、生理学、生化学、薬理学、衛生学なども
学んでそれぞれの実習も経て来ており
それらの医学の基礎科目も当然 国家試験の
範囲になるのです。
またそれ以外に歯科のそれぞれも専門分野である
口腔外科や矯正、診断、放射線、補綴、保存、歯周病など
の問題も出されますから、非常に多岐にわたる
範囲の知識が必要とされるのです。
それぞれのウイルスの名称などは
普段の臨床ではまず使う必要はないですし・・・
例えば、運転免許証を持っている方、
今、何もせずに学科を受験して合格する自信は
ありますでしょうか?笑
私も運転歴34年ですが、自信ないです (^^♪
今日のYahooニュースで、クイズの東大王の
伊沢くんが、運転免許の学科試験に落ちてしまった・・・
事が報道されていました。
○か×の二択で100問中90点以上が合格ですが、
彼ほどに頭が良くてキレる人が!
と思いますが、きっと事前に準備をしていなかった
のだろうと思います。
当の本人は悪びれることもなく
「5000円の受験料でネタを提供できたから
安いもんだ!」
と言っており、まぁご愛敬ですよね~
試しに例題を・・・
「雨の日は視界が悪いから気をつけて運転を
しなくてはならない」
〇か×か?
答えは 常に気をつけて運転しなければならないので
×!
こんな引っ掛けくだらないよなぁ・・・と
誰もが思うでしょうが、これが試験というもの
なのですね。(^^♪
さて、ずいぶん脱線しましたが、本題に入ります。
私が歯科医師国家試験を受験したのは
今から28年前・・・
その前後の数日間の独特の緊張感は
今でもハッキリと憶えています。
大学の先生や先輩方から
合格確実といわれたAくんは、
マークシートの記入を1列そっくり間違えてしまい、
終了直前に気が付いたのだが、もうどうにも
ならなかった・・・・などなどこれがもし自分の身に
降りかかったらどうしよう・・・
みたいな怖い(?)話も聞かされていました。
こんなつまらないミスで1年間足踏みをしてしまう
事を考えたらやりきれないですもんね。。
幸いそんな事態にはならずに無事に試験を通過
することができましたが、
なぜだか50歳を過ぎた今でも国家試験の夢を
よく見るのです。
(気が付いたら試験の前日になっており、あそこを
もう一度復習しとこう!と思っていたのに
なぜだかやらずに試験会場まで来てしまった・・・)
みたいな。。(^^♪
試験は一発勝負!とか 怖いもの・・なんて刷り込みが
未だに消えないのには困ったもんです。。
合格発表は3月の初めだそうです。
この春に新一年生となる歯科医師の人達に
エールを送りたいですね。(^^♪