クライミング ~モンキーマジック~
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニック
の田中宏和です。
まだ始めて数か月ですが、私の趣味の1つにクライミング
(ボルダリング)があります。
いろんな形の色のついたホールドを頼りに壁を
登っていく・・・
あれです。
きっかけは中学の同級生のU君に
「革ジャンせんせい~(彼は私をこう呼びます)、
目が見えない人や耳の聞こえない人たちと一緒に
ボルダリングしてるんだよ、一緒にやろうよ~!」
と誘われ、Facebookなどでその様子を紹介してくれたこと、
娘がどこかでお試しクライミングをしてきて
やりたいと言い出したことが重なり、参加させていただく
ようになったのです。
NPO法人・モンキーマジックの代表の小林さんと。
小林さんは28歳の時に眼の病気になり
将来、視力を失うと診断されたそうです。。
私と同じ歳で(学年は1こ上です)その年齢で医師から
そんな宣告をされた小林さんの胸中は私ごときが想像するのも
はばかられるほど壮絶だったと思われますが、
そんな失意の中でも小林さんは
打ち込んでいたクライミングを続けられ
2006年にロシアで行われたパラクライミングの
視覚障害クラスで優勝!
世界チャンピオンになられたわけです。
こういう本も出しておられます。
さて、目が見えないでどうやって
クライミングをするのか?
これは健常者がサポートをします。
(しかし手を出したりするのはもちろん禁止です)
スタートのホールドから次はどの位置につかんで良い
ホールドがあるのか?
「10時の方向に1メートル!」とか
「1時の方向に30センチ~!」などの声に反応して
ホールドを掴み上へ登っていくのです。
私もアイマスクをつけてやらせてもらいました。
見えていたって壁を登るのは怖いのに、
視覚を奪われると
まったくと言っていいほど
反応できませんでした・・・
時々、こういう企画もあり全員がアイマスクをつけて
クライミングをするのです。
耳の聞こえない、聞こえにくい人には
身振り手振りで、、
しかし、これはボランティアではありません。
あくまで自分がサポートをするときに
どんな指示を出してもらったら
分かりやすいか?
それを考えるためであってみんなが
同じ条件でボルダリングを楽しむ!
目が見えなくても、耳が聞こえなくてもズルは無し、
手助けも無し、もちろん年齢や体型(!?)も関係ナシ! 笑
というコンセプトに基づいてやっています。
色分けされたテープによって難易度が違いますから
各人がそれぞれ自分のレベルに合わせた段階で楽しめる
スポーツなのです。