歯科治療

親しらずを残しておくと・・・

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・

田中歯科クリニックの田中宏和です。

 

「親知らずは抜いた方がいいんでしょうか?」

という質問をよく受けますが、これはもう

ケースバイケースです、としか言えません。

 

まっすぐに生えており、上下で噛み合わせに関与して

なおかつ清掃がしやすい環境であれば保存しておくべきでしょう。

しかし、現代の日本人でそういった状態の人は

極めて少ないですね。。

 

使えない親知らずを残しておいて困ること、または

悪さをしてしまうケースとしては、

親知らずが押してきて、噛み合わせがズレてしまう・・・

などもありますが、やっかいなのが智歯周囲炎を

繰り返し引き起こしてしまうことです。

 

智歯周囲炎とは親知らずの周りの歯ぐきが腫れて

痛みや膿が出る状態です。

軽度のものなら自然治癒する場合もありますが

咽頭部まで炎症が波及してしまうとそれは結構な

痛みになります。

また一度、治癒しても繰り返し再発するケースも多いです。

そしてもちろん嫌な口臭を伴います。

 

 

 
レントゲンで確認しても横にはえている親知らずだけでなく、

手前の銀を詰めた歯の後ろも

むし歯になっていました。

この方はもう50歳代・・・今まで食片は挟まることは感じていても

特に歯ぐきが腫れるとか痛いとかの痛痒を

おぼえなかったのでここまで放っておかれたそう。。

なので、親知らずの抜歯とそれが治ってからの

手前の歯の治療をすることになりました。

もっと前に抜いておけば、余計なむし歯の治療をせずに済んだかも。。。

特に問題がなくても歯科の定期健診は必ず受けましょう!

特に女性の方は妊娠中にこの親知らずが痛みだすと

やっかいなことになります。

早めに対策をしておきましょう。(^^♪