加齢と老化について
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニック
の田中宏和です。
本日は加齢と老化についてお話しします。
みなさんの中にはこれらを同義語と考えて
いらっしゃる方も多いと思います。
本当にそうなのでしょうか?
定義を調べてみると、
加齢は、人が生まれてから死ぬまでの時間経過、
即ち年齢を示す、であり
老化は、全ての人に起こる加齢に伴う
生理機能の低下、を云うそうです。
ならば、生理機能の低下がなければ
理論上は老化しないという事ですね〜
果たしてそんな人はいない!と言い切れるでしょうか⁉️
アンチエイジングという言葉をあちこちで聞くように
なりましたが、これを直訳すると「抗加齢」
加齢に抵抗する!? の意味でしょうが、私はこれは
正確ではなく、結論を申し上げますと
加齢=老化ではないと強く思っております。(^^♪
今までに歯科医師として大学病院、診療室、健康保険所
等でたくさんの方々と接してきましたが、
60歳代でももう足元が覚束ない方もいらっしゃれば、
90歳に手が届こうかというのに背筋もピッと
伸びていて、かくしゃくとしている方もいて
やはり年齢ではないんだなぁ、というのが私の実感です。
今まで合っていなかった入れ歯を使っていた方が
顎位にしっかり調和した入れ歯に作り替えることで
本当に驚くほど若々しく見えるようになり・・・
という経験も何度もあります。
「おばあちゃん、若くなったね!」とお孫さんから
言われた、と喜んで報告をしてくださる方の笑顔は
歯科医として本当に励みになります。(^^♪
患者さんのお口の中を拝見すると、年齢に対してしっかり
されている方は、やはり歯が丈夫な方が圧倒的に多いです。
アンチエイジングの鉄則として、
「規則正しく食生活をすること」が欠かせませんが、
食べ物をしっかり咀嚼(そしゃく)して
嚥下(えんげ・飲み込むこと)を行う・・・
この若い時には当たり前のようにできていた事が
歯が悪くなってくればそうはいきません。
しっかり噛めるということは、おいしいものを食べて
楽しく充実した人生を送るうえで欠かせないものですし
胃やその他の内臓にも負担をかけることなく
健康でいられます。
さらに咀嚼筋群(口を開ける・閉じる筋肉)を使うことに
より、脳への刺激が加わることで認知症の予防、
進行の防止にも大きく影響してくるのです。
歳だからと諦めてしまうことをせずに、
うまく噛めないと悩んでいらっしゃる方の
お力になりたい!と私はいつも思っています。
なんなりとご相談くださいね。