インプラントの底力
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニック
の田中宏和です。
インプラントって何のためにするのでしょうか?
もちろん喪失した歯の欠損を補うためです。
が、しかしそれ以外にも目的、効果があるのを
ご存知でしょうか?
上のパノラマ写真の向かって右の下にご注目ください
口腔内では左下になります。
平成13年の初診時にこの部分の痛みと違和感を
訴え、来院された患者さんです。
その部分を抜歯し、2本のインプラントを埋入しました。
下のパノラマ画像は今年、平成27年のものになります。
もちろん左下の歯が入って今まであまり噛めなかった左側
でもきちんと咀嚼ができるようになりました。
しかし、これだけでは当たり前ですよね?
もっとすごいのは平成13年にインプラント治療をして以来
ほかの場所が全くと言っていいほどそのままの状態を
保っている事なのです!
もちろん患者様のメインテナンスがいいことも
きちんと定期的にリコールに応じて通って下さっている
のも大いなるファクターです。
しかし考えていただきたいのですが、例えば車の一部に
調子の悪い箇所があったとします。
そのままでも現時点では乗ることは可能ですが
放置しておいたらいずれ動かなくなるなどの
大きなトラブルになるでしょう。
お口の中も一緒です。
親知らずを除いた28本の歯はそれぞれに重要な役割を
持っています。
どこか一部が欠損したら・・・例えば前後の歯を削って
ブリッジにすればとりあえず機能は回復されます。
しかし、ブリッジにした歯に今度は過重な負担が掛かって
1本、また1本・・・というように櫛の歯が
少しずつ欠けていくように・・・やがて口の中が
崩壊していってしまうのです。
つまりこのケースの患者様は、最初の段階でインプラントを選択
されたことによってそういった段階に行くのを防ぐことが
できたということなのです。
このようにインプラントには欠損した機能を
回復するとともに
ほかの歯を守るというもう一つの大きな目的が
あるわけなのです.
これぞインプラントの底力と言えるでしょう!
いよいよ大晦日ですね。
本年も1年間、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。